東三河地区の高校生を対象に、東三河海洋環境探究講座を実施しました。

本講座は、SSH地域貢献活動の一環として平成20年度から継続して実施されているもので、三河湾をフィールドに海洋環境が健全に保たれる仕組みや現状について学び、環境問題への理解を深めることを目的としています。また、環境教育の一環として海洋環境の保全に関わる人材を育成するとともに、東三河地区の高校生同士の交流を促進する機会ともなっています。

当日は、愛知県立三谷水産高等学校の所有する実習船「愛知丸」に乗船し、三河湾の海洋環境調査を行いました。生徒たちは湾奥部、湾中央部、湾口部の3地点において、海水の水温や塩分、溶存酸素量、クロロフィル量の測定を行うとともに、海底から採泥して底質調査を実施しました。これらの調査を通して、三河湾の環境が場所によってどのように異なるのかを科学的に捉えることができました。また、採取した試料を観察することで、海底環境と生物の生息環境との関わりについて理解を深めました。

さらに、愛知県水産試験場の方による講義では、三河湾で発生する「苦潮」について学びました。苦潮が発生する仕組みや漁業への影響について説明を受け、海洋環境の変化が地域産業や人々の暮らしに深く関わっていることを実感しました。

今回の講座を通して、生徒たちは三河湾の現状を自らの目で確かめながら、海洋環境を保全していくことの重要性について考える貴重な機会を得ることができました。また、他校の生徒との交流を通して視野を広げ、今後の探究活動への意欲を高める有意義な一日となりました。